【テーマ】怪我の応急手当について
担当:工事部 田中優次
実施日:2024年03月25日(月)
目的:応急手当の正しい知識を身に付ける
不意のけがや事故などは、いつ自分や身近な人に起こるか分かりません。
そんな時もあわてずに正しい対処ができれば、痛みを和らげ悪化を防ぎ、治癒を早めることにもつながるかもしれません。
1.現場で起こる外傷の例
切創(切りきず)
鋭利なもので切れた直線状の傷 [刃物、ガラス、紙、サンダー、丸鋸]
擦過傷(すりきず)
皮膚の表皮がこすり取られ、剥がれている状態 [コンクリート、アスファルト、足場、機械]
刺創(刺しきず)
鋭利なものが刺さってできる傷 [釘、ビス、木、鉄のバリ、ハチ]
2.外傷の手当
切創(切りきず)
1、水道水で洗い流す
2、圧迫し、止血する
※傷口を水道水で洗い流し、徹底的に異物を取り除く。
清潔なガーゼ・ハンカチ・シーツなどを直接傷口に当てて、手のひらで圧迫し止血する。
出血がひどい場合は、傷口より心臓に近い動脈(脈を感じるところ)を強く圧迫する。
手足であれば、心臓より高い位置を保つと止血しやすい。
擦過傷(すりきず)
切り傷同様
傷口を乾かさない絆創膏が良い
※脱脂綿で拭くと傷口を傷つける。
切り傷と同様で「きれいな水で洗って汚れを落とす」
脱脂綿で拭くと、かえって傷口を痛めたりするので、流水で傷口を洗い流し、絆創膏を貼る。
よほど汚れている場合は、消毒液を流しかけきれいにする。
刺創(刺しきず)
1.刺さったものを抜く
2.水道水で洗う
※深く刺さったり、異物が残ったら病院に行くこと
異物を放置すると感染を起こして、赤くはれて、膿が出てくることがあります。
土で汚れたものやさびた金属が刺さった場合も感染を起こしやすいので注意してください。
破傷風は、傷口から破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気。
🐝蜂に刺された時の手当て
1.水道水で洗い流す
2.傷口をつまみ、毒を絞り出す(口で吸い出さないこと)
3.針が残っている場合は、ピンセット等で抜く。
※吐き気、めまい、蕁麻疹、意識の錯乱等、アレルギー反応があったら受診。
症状が激しいなら救急車を呼ぶ
3.治療科について
●整形外科
打撲や骨折、靭帯損傷など運動器官
●形成外科
体の表面にある部位
●美容外科
「よりきれいに」「より若々しく」
●皮膚科
皮膚のトラブル
4.まとめ
応急手当に必要なものは車に常備しておきましょう。(今回、応急処置セットを配布)
怪我はいつ起こるかわかりません。
いつでも対処できるように必要な知識を身に付け、自分の身、仲間の身を守っていけるようにしていきましょう。
ご安全に。
工事部 田中優次